楽しい終末

星:30(6)

価格:550円(税抜)

配信形式:ストリーミング, ダウンロード

これほどひどいことをするのが人間であり、それに耐えて希望を保つのが人間である。

1990年から1993年にかけて書かれたこのエッセーは、2011年の福島第一原子力発電所の事故を既に予見していた。
核、エイズとよばれるレトロウイルス、大気汚染、洪水、地球の沙漠化、南北問題や内戦――人類が抱える様々な問題について幅広い視野で柔軟かつ深く考察する。地球上の危機がますます深刻化する今、必読の書。
第5回伊藤整賞受賞作。

【目次】
序―あるいは、この時代の色調
核と暮らす日々
核と暮らす日々(続き)
ゴースト・ダンス
恐龍たちの黄昏
レトロウイルスとの交際
人のいない世界
洪水の後の風景
我が友ニコライ
沙漠的思考
サルとしてのヒト
ゴドーを待ちながら

あとがき
世界の終わりが透けて見える―新版のためのあとがき

【著者】
池澤夏樹
1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。以後多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』『カデナ』『アトミック・ボックス』など。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生む。2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。
http://www.impala.jp

同じ著者の作品

沖縄への短い帰還

池澤夏樹

十年後、ぼくらはどういう歴史を持っているだろう?

沖縄式風力発言 ふぇーぬしまじま講演集

池澤夏樹

つなぐものとしての言葉の力が沖縄では生きている。

アマバルの自然誌 沖縄の田舎で暮らす

池澤夏樹

雲の変化はそれだけ見ていても飽きない。

海図と航海日誌

池澤夏樹

本は人を変えるのだ。

池澤夏樹の世界文学リミックス

池澤夏樹

小説の基本の原理は他人の運命への興味である。

双頭の船

池澤夏樹

大事なのは土の匂いだ。

短篇集 マリコ/マリキータ

池澤夏樹

ぼくのために用意された世界なのか、世界の一隅にひっそりと生きているぼくなのか。――「帰ってきた男」

短篇集 きみのためのバラ

池澤夏樹

彼女はまたにっこりと笑った。この笑いにぼくはつかまっているんだ、と彼は思った――「きみのためのバラ」

短篇集 骨は珊瑚、眼は真珠

池澤夏樹

ぼくは不安な気持ちを持ったまま、幸福にやっていくよ。――「眠る人々」より

うつくしい列島

池澤夏樹

日本の自然が好きだ。この列島はさまざまな地理的要素がぎっしり詰まったおもしろい国土なのだ。