ちどり亭にようこそ ~京都の小さなお弁当屋さん~

星:30(49)

価格:610円(税抜)

配信形式:ストリーミング, ダウンロード

ここは、昔ながらの家屋が残る姉小路通沿いに、こぢんまりと建っている仕出し&弁当屋「ちどり亭」。店主の花柚さんは二十代半ばの美しい人で、なぜか毎週お見合いをしている。いつも残念な結果に終わるらしいんだけど、どうしてなんだ? 「結婚したいんですか?」と尋ねると「お見合いがライフワークなの」と答える彼女。うーん、お茶目な人だ。そんな花柚さんが作る最高に美味しいお弁当は、とても人気で、花柚さんもバイトのぼくも毎日、朝から仕出しや弁当販売で大忙し。あ、いらっしゃいませ! どのお弁当にしますか?

レビュー

星:50

2017-09-23

美味しいってしあわせなこと。
花柚さんのつくるごはんがとてもおいしそう。特別な料理ではないけれど、誰かのためにつくる料理はすてき。

星:50

2017-09-08

久しぶりに自分で購入した本。
初めて読む作家さん。

京都の姉小路通にある仕出し弁当屋「ちどり亭」が舞台。
店主の花柚さんとバイトの大学生・彗。
記録するのが好きな私は「お弁当練習帖」にものすごくそそられた!
読んで良かった!
すごく好きな空気感。お弁当もとってもおいしそうで…。
七十二候に絡めて話が進んでいくのもいい。
ちどり亭に入り浸る、花柚さんのはとこの美津彦さんが好きだわ~(笑)

端午の節句のお重(240p)作ってみたいな。
続編ももちろん買います!

星:40

2017-08-24

初めて読む作家さん、初めてのシリーズ。
とても素敵な出会いになりました。

もう何年も訪れていないけれど、京都が舞台の作品を読むことが好き。
その、京都にもいろいろな顔がある。
この「ちどり亭」では、二十四節気七十二候の季節感と、空気を描いている気がする。
キャラクターも、由緒ある家柄の人たち、品があり、歴史がある。
けれども、嫌味がまったく無い。

仕出し弁当屋「ちどり亭」の店主は旧家のお嬢様の、蒔岡花柚(まきおかはなゆ)さん。
とてもかわいい人。
小学校四年生のときから、花嫁修業のためにお料理を習い始める。
そのときからの「練習帖」九十六冊。しかし、途中から“未来の旦那さま”のための献立帖ではなくなってしまう。

醤油色に黒く染まっていない、素材の鮮やかな色。
でも味付けはしっかりしている。
雑味のない、おいしい出汁の味がじゅわっと口の中に広がる、京料理の煮物…そういう味わいのある作品。

京都の仕出し文化も勉強できました。
恋愛ものとしても、とても引き込まれる。

特に、京都市庁の会議のための、心づくしの櫻御膳が美味しそうだったので記しておきます。

一段目。油揚げ入り筍ご飯。木の芽をトッピング。
二段目。四つに分けたおかずの詰め合わせ。
だし巻き卵、かんぱちの照り焼き、若鶏といんげんのうま煮、生麩の白味噌田楽。
ほうれん草としらすの和え物、にんじんとごぼうのきんぴら、鹿の子蒟蒻。
飛竜頭(ひろうす)と蕗の含め煮、生湯葉の梅肉和え、みかんのゼリー寄せ。
笹巻きと黒蜜きなこ。



1.桜始開(さくら はじめてひらく)、花見といつかのオムライス。
母が亡くなる寸前、料理のできなかった父が作ってくれた、オムライス。

2.玄鳥至(つばめ いたる)、「黄色い麻薬」とお礼状
花柚さんの練習帖に貼ってあった、思い出のお礼状。
有名な書家をもてなすためのお弁当を、京都市庁に勤務する、花柚のかつての婚約者から依頼される。

3.虹始見(にじ はじめてみる)、飾り切りと青菜のおひたし
小学校二年生の“ゆうや”が、ちどり亭に入り浸るようになる。
母が仕事で忙しく、父親が家にいないらしいが…
ちどり亭のおいしいご飯を食べたいらしい。けれど、花柚は彼に食べ物を与えないようにしていた。

4.牡丹華(ぼたん はなさく)、だし巻き卵と献立帖
花柚さんの師匠とのお別れ。
『誰かのために』生きてはいけないという師匠の言葉。
彗太は、“孫弟子”として、花柚さんを見守ってほしいと、藤沢先生に託される。

5.紅花栄(べにばなさかう)、練習帖と最後のお弁当
花柚さんのかつての婚約者、永谷総一郎氏からの仕出しの依頼。
用途の欄には“結婚”にチェックが入っている。
家のために、恋愛をあきらめなければいけないのか。

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