真ん中の子どもたち

星:35(22)

10/27 0:00まで 価格:1300円(税抜)キャンペーン価格1040円(税抜)

配信形式:ストリーミング, ダウンロード

【第157回芥川龍之介賞候補作】“四歳の私は、世界には二つのことばがあると思っていた。ひとつは、おうちの中だけで喋ることば。もうひとつが、おうちの外でも通じることば。”台湾人の母と日本人の父の間に生まれ、幼いころから日本で育った琴子は、高校卒業後、中国語(普通語)を勉強するため留学を決意する。そして上海の語学学校で、同じく台湾×日本のハーフである嘉玲、両親ともに中国人で日本で生まれ育った舜哉と出会う。「母語」とはなにか、「国境」とはなにか、三人はそれぞれ悩みながら友情を深めていくが――。日本、台湾、中国、複数の国の間で、自らのことばを模索する若者たちの姿を鮮やかに描き出す青春小説。

レビュー

星:30

2017-10-01

YAとして中高生から読むといい本だなと思う。帰属と母語をめぐって揺れる青春の物語。越境する子どもたちの悩みはますます普遍的になる時代なので、各学校図書館に一冊あるといいな。
作中「台湾語」と台湾の歴史について説明が少ないのが気になる。明治の日本統治以前は福建などからの移住が多かった、台湾の半分は清の手が入らず原住民の言葉が話されていた、中華民国政府が共産党に追われて来てから北京語を話す人達が優位になった……とわたしは認識しているのだが、そのあたり簡単にでも説明が欲しかった。
主人公は歴史にまったく疎い19歳という設定なんだろうけど、こんなに「台湾語」で悩むなら台湾語とは何かを調べる場面があるはずだと思う。

星:40

2017-09-21

作者の温さんと重なった。
本当に繊細で、他者の言葉に振り回されてしまい苦しむ少女が、たくましく成長したラストにはにこにこを通り越してにやにやしてしまった。
真ん中の子どもたちが今後もっともっと元気に生きられる風通しのよい世界になりますように。
そんな世界はきっとすべての人々を笑顔にすることになるでしょう。

星:40

2017-09-03

興味深くというより興味本位で読んだ感じなので、難しいテーマなのに文章がライトで読みやすかった。真ん中ってそういう意味か。他人から、それは正しくない、あなたは純粋じゃない、って否定されるのは悲しいね。

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