クラインの壷

星:30(795)

価格:650円(税抜)

配信形式:ストリーミング, ダウンロード

現実も真実も崩れ去る最後で最恐の大傑作。200万円で、ゲームブックの原作を謎の企業「イプシロン・プロジェクト」に売却した上杉彰彦。その原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることに。美少女・梨紗と、ゲーマーとして仮想現実の世界に入り込む。岡嶋二人の最終作かつ超名作。そのIT環境の先見性だけでも、刊行年1989年という事実に驚愕するはず。映画『トータル・リコール』の前に描かれた、恐るべきヴァーチャルワールド!(講談社文庫)

レビュー

星:40

2017-06-16

怖っ。

コンピュータの話だって事前情報だったから、とっつき辛そう……と読み始めたら、バーチャルリアリティーゲームの話だった。全然理解できる。
体がすっぽり包まれて、五感全てが実際の感覚を疑似体験できるゲーム。ゲームの世界に体ごと入っちゃう感じの。
主人公がそのモニターとしてゲームを体験して、終わって家に帰る場面を読みながら、「いやでも実はまだゲームの中かもしれなくね? 区別つかなくね?」と考えてしまって、とたんに恐怖に襲われた。
そしたらこの物語もそっち方向に展開していって、主人公も最後には今置かれた状況が現実なのか仮想世界なのか区別がつかなくなる。
ホントに怖い。
まだコンピュータが一般化していない平成元年の作だってことが称賛されてる作品だけど、技術が進歩して実現化も夢じゃなくなった今の時代に読んだ方が確実に怖い。
完璧なシュミレーションゲームは絶対に作っちゃいけないな。悪用されたら簡単にヒトが壊れる。世界が終わる。

作品の完成度の高さは素晴らしい。
岡嶋二人の、最後にして最高傑作だと素直に思う。

星:40

2017-01-10

今年の一冊め。
ミステリー、サスペンス、SFの要素が満載の作品。
1989年の作品なのだが、今読んでも時代を感じさせずむしろ、先見の明がある。
それは、設定が抜群で、元年と言われているVRやAIの要素がたっぷりだから。
味覚、聴覚、視覚、触覚、嗅覚の全てを兼ね備えたゲームの開発に主人公のゲームライター上杉が携わるのだが、まぁ、色々なことが起こるわけで。。。

色々と書きたいけどネタバレするので書きませんが、今後、仮想と現実はヤバイことになりそうです。
夢なのか、現実なのか…


展開も早く読みやすいのでオススメです!

星:50

2017-02-09

面白かったー! 3分の1を越えたら もう一気読み。
ケータイ電話のない時代を知らない子には、ピンとこない所もあるかもしれないけど。

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