さまよえる本に結末を ウィルブック・ハンターあるいは甘い憂鬱

価格:450円(税抜)

配信形式:ストリーミング, ダウンロード

結末を求め人を取り込む“未完の本(ウィルブック)”とは――!? 自分探し真っ只中、村娘のエステルは、追い詰められていた。その心の隙に、美しい青年の姿を取ったウィルブックの影が――!? 彼が主人公の未完の物語を完結させるべく、エステルは狙われたのだ。その危機を救うのは、美しくも哀しげな瞳をした来訪者ベルナール。またの名をウィルブック・ハンター。悲しみの過去を越え、そして・・・・・・初めての恋を知る。未完の本が動き出す、旅立ちの物語!

レビュー

星:30

2016-05-08

シュガーアップルと同じ絵師さんの絵に惹かれて

まぁ悪くはないけど、いい!ってほどでもなかったかな?

心の隙をウィルブックに狙われてしまうエステルをハンター二人が助けてくれる話で

自分で自分と向き合うこと、自分の存在を認めてくれる存在
、想いや考えをちゃんと相手に伝えることの大切さ
自分の殻にこもってはいけないこと、小さな誤解やすれ違いで下手をすれば相手を傷つけてしまうこと
大事だけ、忘れてしまいがちなことが書かれていたと思う

エステルの村やガストンは美女と野獣を、シャルマンとリリアンの世界は不思議の国のアリスを、彷彿とさせる感じだった(両方ディズニーしか知らないけど、似てたと思う。特にガストン。名前から性格まで殆どまんまか)
クロスオーバーをベースにオリジナルの物語にしたみたいな...どうせなら秋杜さんの全オリジナルで描いてほしかったかな 表現がおかしいけど、登場人物の違う二次創作読んでる気分にたまになった

あとがきで秋杜さんが書かれてることに共感
確かに、作者の思い、未完本のキャラの未来はどうなるのかって思うとこんな形もありかもなって
ただ、書き手によって作り出され、動かされていたキャラが未完で終わると勝手に意思をもって動き出すってちょっと怖いよね笑 しかも持ち物を現実世界にちゃんと物として残せるんだよ...
そして人を襲う(人からすれば)危ない存在の彼らを消滅ではなく、封印という形がとれるのはいいのかもしれないけど、それって書き手以外が物語を完結させることになるわけで、それこそ作者の意図は?って思ったりもした

一つ疑問なんだけど、ウィルブックって未完の本でしょ?
ベルナールのお兄さんが狙われるのはまだ分かる
でも狙ってるのがウィルブックになってしまったお兄さんの母親ってどういうことなの!?
人が壊れるとウィルブックになれるの? 空想世界に取り込まれちゃって...とか? でもそれだと完結も可能だよね...謎だしすごくもやもやする

そのうち続き出たりするかな?
謎もあるし読みたい気はするけど買うほどじゃないかなとも思ったり

星:40

2015-01-27

閉鎖的な村に住む少女は、たび重なる『攻撃』に
心底つかれていた。

結婚しろと迫る、村一番かっこいい男。
どうしても彼が受け入れられない少女の前にやってきた
2人組の男。
進むにつれ、王道…w な背後になってまいりました。

自分の内をさらけ出して拒絶されたら。
それは誰しも不安になってしまう現実。
けれど言葉にしなければ、分からないもの。
どうしていいか分からずに、相手を傷つけて
それが本当だと相手に刷り込んでしまう事。
小さなすれ違いが、大きな間違いに。

未完の世界へと誘われる。
心のすきを狙って、ではありますが
ある意味あちらに行けば幸せかもしれません。

話の最後、なあなあで終わるわけでもなく
きちんとまとまっていました。
ものすごく、満足いく最後でした。

星:30

2015-02-22

自分の居場所を見つけられずにいる村娘エステルは、ある日、さまよえる本となったウィルブックを探す二人の青年と出会う。
ウィルブックに狙われたエステルを守るというけれど…

2013年「幻領主の鳥籠」でコバルト大賞受賞した作家さんのデビュー作。
魔性の本に狙われた少女が、心の弱い部分と向き合い、自分の殻に閉じこもることの危うさや、人の話に耳を傾ける大切さに気づくまでを描く。
旅だちまでを描く物語なのでこの巻だけでは消化不良と感じるが、悪くない。
イラストの雰囲気とよくあう、優しい物語だった。
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